2008年12月11日木曜日

保育士・保母の求人募集転職の現状と課題とは

 保育園保育所に勤務する保育士求人募集転職については、決していつの時代になったとしてもなくなることはありえません。特に、近年、女性の社会進出に伴って保育所の設置件数が増えてきているとはいうものの、絶対的に保育士の数が不足しているため、現職の保育士がよりよい勤務条件で別の保育所などに転職するための求人や募集も多くなされています。保育士を取り巻く状況としては、男女共に結婚しない人が増えていたり、結婚したとしても少子化の影響もあり、子どもが減り続ける中で厳しいものがあるのも事実です。しかし、女性の女性の仕事の多様化や共働き家庭の増加、核家族化によって、保育園の待機児童は解消解消されていない地域も今なお多く存在しており、保育士の求人や募集、転職は貴重なものとなっています。
 求人募集の数を全体的に見ると、保育士の求人募集の総数は多いのですが、勤務条件の飛びぬけてよい公立の保育園の保育士の求人や募集は相変わらず、求人倍率は非常に高いうえに、求人や募集人数自体もかなり少ない状況は昔も今も何ら変わっていません。この原因として、公立の保育園の保育士が採用されると、基本的に給料は毎年上がり続けていきます。さらに、正規職員の保育士に勤務困難な何らかの事情があればすぐにアルバイト保育士を募集することから、産前産後休暇や育児休暇なども取りやすい環境にあることが挙げられます。その上、保育士として長く仕事を続けられる環境にあるうえに、しかも、定年まで勤めあげると退職時には数千万円もの退職金がもらえるからです。これは民間の保育所では考えられないことです。
 公立保育所の保育士以外に、このような飛び抜けた好条件の求人や募集といったものはどのような民間施設を探しても他にはなく、また、一旦、公立の保育士に採用された保育士のほとんどが、特別の事情がない限り定年まで勤めることから、新卒採用の保育士の求人や募集といったものが、極めて少なくなっているのです。
 一方で、民間の保育園の保育士については、求人や募集が頻繁に行われています。これは、書類などには記載されていませんが、長年続く各自の暗黙の了承事項として、結婚退職や妊娠退職といったものが現実問題として行われているからです。このため、民間の保育士の平均年齢をみてみるとかなり若くなっています。公立の保育園での保育士の平均年齢はかなりの高齢化が進んでいるのが現状です。
 つまり、民間保育所では保育士の在職年数が短く回転が速いため、求人や募集が頻繁に行われていますが、公立保育園ではほとんどの保育士が60歳の定年まで勤めるため、求人や募集がほとんどされていないか極めて少ないということです。